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第7章 再会

　女性の後ろ姿が見えた。
　丁度セッティングを終えたのか、後ろ姿がゆっくりと此方へ振り返る。
　柔らかい笑みを浮かべた女を見て、男の顔は凍りついた。いや、顔だけでは無く全身が凍りついた。

　女は笑みを浮かべて、来訪者を喜んで迎え入れた。
　妻と何かを話しているが、男にとっては聞こえない。
　今、目の前で起こっている事態。
　今、目の前にいる女の姿。

　何故、此処に居る？
　何故、妻と楽しげに談笑している？
　何故？何故？何故？男の思考は、堂々巡りしていた。
　いっそのこと夢であれば良いのに、と思った時。