この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イかせ屋…
第2章 取り立て
「梓…。」
「はい…。」
あれから10分…。
甘い香りが漂う中で私の髪を曽我さんがずっと撫でてる。
時々、耳朶を指先がなぞる。
初めはかなり緊張をして身体が強ばった。
でも…、それ以上を曽我さんがしない為に少しづつ布団の中の温もりと髪を撫でる優しい手で眠りに引き込まれるような気持ち良さを感じる。
だけど、だめよ…。
眠ったら犯されるかもしれない!
とか考えると時々緊張が身体に過ぎる。
「いい子だ。梓…。」
うつ伏せになる私のうなじを曽我さんの指がゆっくりと撫で始める。
「まずはリンパを解してやる。」
首筋を何度も頭の付け根に向かって優しく指が押すように撫でていく。
「んっ…。」
本当にマッサージ…。
しかも極上のマッサージ…。
気持ちいいとか思っちゃう。
「声は我慢をしなくていいからな。」
嫌です…。
声とか出す気はありません。
ゆっくりと丹念なマッサージ…。
いつの間にか肩へと指先が移動をする。
「随分と疲れてたんだな?」
曽我さんが優しく言う。
「そうかもしれません。」
「可哀想に…、全部取り除いてやるから…。」
耳に囁くように言う。
ほんの少し…。
耳に何かが触れて来る。
肩のマッサージが続く。
ツーッ…
と耳にそって何かが這う。
曽我さんが舐めてる?
でも…、嫌だと感じない。
「少し…、オイルを付ける。」
「オイル?」
「アロマオイル…、マッサージで肌を傷つけたりしない為だ。」
チュッ…。
耳にリップ音がした。
ほんの少しだけ布団が捲られて背中に少しずつ生暖かい液体が付くのを感じる。
曽我さんの手の平による、ゆっくりと優しいソフトタッチなマッサージが始まった。