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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第5章 享受4-またもやニアミス
「意外に苦労しているのね、そしてその言い方だと伊織じゃない好きな人が居る‥
朔夜とはセフレ以上にはならないと理解はしているわ、でもね‥‥すがる場所は欲しいものよ、例えそれが偽善であっても」
「好きな人は居ます、報われない恋ですけど私はそれを貫きたい‥
朔夜叔父様との事は言っても無駄みたいですね、そして遠藤さんの事は遠藤さんに任せます、動揺する心があるのなら可能性は残ってる、私はそう思います」
「‥‥可能性‥‥」
「可能性です‥‥
女性に対し動揺する事なんて無い遠藤さんが動揺した、それも会長の目の前で‥
だからの可能性、行き着けるかはリュカさん次第‥‥こんな私より行き着いて欲しい、私から言えるのはこれだけです」
「大人しいお嬢様かと思ったら違うのね、伊織より意思がはっきりしているなんて思わなかった‥
‥‥可能性、考えて見るわ‥‥
朔夜と繋がりがあれば、何時かは伊織に辿り着くでしょう?」
「そうですね」
年上女性の余裕とでも言うのかな?
リュカさんだったら、朔夜叔父様を踏み台にしても遠藤さんに辿り着く‥‥そう思ってしまう。
私も言うだけ言ったよ?
でもリュカさんにも言われてしまった、これは別に良いけれど‥
はっきりしたかった、それが私の考えだったから。