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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第5章 享受4-またもやニアミス
嘘は吐いていない‥
あのバーで鉢合わせをし、私を追って来た遠藤さんに迫られた時、私は確かに恐怖心しか無かった。
キスまでは、私のギリギリの妥協点‥
多分それ以上は心が抵抗する、余程の理由が無い限り‥‥何処かでそれを理解していたから、あんな約束になってしまったと今は少し後悔してる、ただ遠藤さんに火を点けてしまっただけだって。
「男性が怖い?」
「正確には話せませんが、10代の頃に痛い思いをしてそれからは‥
知らない男性には近付く事すら出来ない私が、遠藤さんを受け入れられると?
それだったら、私は遠藤さんを解放してあげたい‥‥早乙女という柵の中から」
・・私の本心・・
矢面だったら私が立つから、その為に今必死なんだから、私が頑張れば遠藤さんは解放される‥
カモフラージュも約束も全て解放してあげられる、前の早乙女という柵の無い遠藤さんに戻してあげられる。
「伊織が‥‥伊織がそれで納得すると思うの?
伊織の心は、あなたに夢中じゃない‥‥」
「だから朔夜叔父様に?
でもリュカさんは遠藤さんを忘れていない、そんな状態で違う男性に抱かれても虚しいだけ‥‥経験はあるので‥‥」