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第6章 享受５-会長の繋がり

「それと、せっかくこうしてホテルに泊まり明日は美紀も休日、だから一番繋がりやすい人物と会おうと思っているんだよ」


「一番繋がりやすい？？」


顔合わせは必要なのは分かるけど、一番繋がりやすいって誰だろう？
早乙女会長としての紀永の繋がりは、私でも全ては把握していない。



「あのドレスを作った紫吹碧の夫で、私とは古くからの付き合い‥
立場が似ていたから意気投合したというか、お互い上になっても繋がりがあるんだ」


「その人って誰？」


「‥‥獅王社長‥‥」


「・・・・・はっ！？」


ちょっ‥‥ちょっと待ったっっ！！
獅王社長って、あのFace社の獅王社長！？


日本じゃ早乙女に匹敵する総合商社で、獅王社長も有名人物、向こうは勿論顔を出しているけど‥
それにしても、紫吹碧の夫が獅王社長だってのにもビックリ！



「そこまで驚かれても困るかな？
獅王社長とは私が２０代の頃からの付き合いで、向こうもまだ役員クラスだった‥
それから稀に会い愚痴の言い合い、これがまた獅王社長が愚痴ってね、向こうも美紀と同じくらいの娘さんが居るから、意外と話が合うのだよ」


「うそぉ‥‥‥」