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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第6章 享受5-会長の繋がり
「言うほど朔夜叔父が彼女と会っている訳では無い、見てごらん彼女のコンサート日程、かなり隙間無く尚且つ国内を満遍なく歩いている‥
つまり、基本的に本社から動けない叔父と会う機会は少ないのだよ」
「‥‥本当‥‥
忙しいくらい予定がびっしり」
早乙女関連のコンサートもそうだけど、その他にも沢山‥
それも大都市だけじゃ無く、地方まで入っていて移動休みくらいしか空きが無い。
「前に見た時は、此処まで予定は入っていなかった、これは朔夜叔父の差し金かな?
彼女を国内で有名なピアニストにする為に‥」
「やっぱり朔夜叔父様って硬派だから」
「無下に捨てるとかは無いね、それが朔夜叔父の性格‥
自然に彼女が離れるのを望んでいるのだろう、自分が必要無いほど成長させて‥‥叔父らしいよ」
「口は悪いけど優しいもんね」
「まあそうだね‥‥」
ちょこっと紀永に寄り掛かれば、紀永はしっかりと私の肩に手を掛けて抱き締めてくれる‥
遠藤さんには悪いと思うけど、紀永が好きな私の心は変わる事が無い。