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第6章 享受５-会長の繋がり

「名家だ大物だと言われている人物ほど、プライベートは普通なもの‥
気を付けなければいけないのは、１から成り上がったセレブ階級なのだよ、急に権力を持った分勘違いをする輩も多い‥‥どんな事でも出来ると‥‥」


「それは‥‥うん分かる‥‥」


クラスター社で言えば田野倉常務のように、富と権力を持つと人間性すら変わってしまう‥
田野倉常務だって入社時は普通だったと聞いた、営業トップで必死だったと‥‥


だけど上に行けば行くほど、人というのは勘違いする、紀永が言ったように何でも出来、誰でも言う事を聞く‥
こういうのは本当の上には登れない、元々の権力者に目を付けられ潰されるのがオチ。



「それを考えると、獅王社長の娘婿は利口な倫理観の持ち主で、自身も１社立ち上げ社長だが傲る事は無く、立場はわきまえている‥
あのタイプが新しい権力者になるのだろう、獅王社長も良い判断だ」


「？？
会った事があるの？」


「一度‥‥
チラッとだが、獅王社長の付き合いで一緒に来ていた、それよりも雅楽代(ｳﾀｼﾛ)と言った方が美紀には話が早いと思うよ？」


「雅楽代‥‥ああ！
前に監視システムを頼んで来た人、あの人が獅王社長の娘婿なんだ、なんか納得」