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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第3章 享受2ー祖父が残したもの‥‥



「‥‥うん‥‥
なるべく屋敷に帰れるように調整しているし、今日は本当に偶々の話だよ‥
それに朔夜叔父様が止めてくれなかったら、まだ会長室に居たと思う」


「そこまで仕事が押して?
超過でしたら、会長と相談し仕事の分量を変えます」


「違う違う!
そっちは早く終わってはいたんだけど、別の事に夢中になって、朔夜叔父様に声を掛けられたのが22時‥
それから話の流れでスーパーに行ってあの時間なの」


これまた何を始めたのか‥‥
ラジカセといい、今回は会長も噛んでいるのは確かなのだが、私には一切話が無い‥
社長は聞いたのだろうか‥‥理由を‥‥



「・・・・・
コンビニの前に少し寄り道しても宜しいですか美紀様?」


「寄り道?
何処かのテイクアウトって話以外だったら‥‥‥」


「それはしません、ただ少し‥‥私が寄り道したくなっただけです‥‥」


「遠藤さんが?
珍しいね??」


「‥‥‥たまには‥‥‥」


ハンドルを切り返し、早乙女邸と多少ズレた方向に車を走らせ‥
変な場所に行く‥‥という訳じゃ無い、向かったのは何の変哲もない無料パーキングエリア。


ただし、他に車は駐車されていなく、尚且つ夜は駐車しに来る車も来ないような場所だが、私はこの場所で車を停止させた。


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