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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第3章 享受2ー祖父が残したもの‥‥
「うーん独自性‥‥」
今度は枕を抱いてコロコロ‥
美紀が此処まで感情を素直に出す機会は最近は少ない、そんな少ない機会だからこそ、こうやってベッドの中で話をしているのだが。
社会に出てからは、あれもこれもと忙しい美紀、果たして自分自身のストレスに気付いているのか?
美紀の事だから、そこは綺麗に流して真っ直ぐに走る、そう思うからこその私からのお節介、惚れた弱味とも言うがリラクゼーションは必要‥‥美紀に悟られる事無く。
「独自性というより個性と言って欲しいね?
個性が強いからこそ、今の会長業務なんかが出来る‥‥はあ、話が堂々巡りになりそうだ」
「‥‥本当‥‥
取りあえず、あれを聞きながら日本の心理学をやり直そう」
「その手の本は別の箱に入っているよ?」
「えっ嘘ぉー!
私ったら全然見ていなかったかも??」
「・・だから焦らずゆっくり・・
焦ると肝心な事を見逃してしまうよ美紀?」
コロコロと抱いている枕を取り上げ、美紀を捕まえ触れるだけのキス‥
それだけで美紀の動きが止まった。
「‥‥紀永‥‥」
「朝だからね、キスだけかな?」
「意地悪」
疲れている美紀に、余計な負担は掛けたくない‥
私とて男、下着姿の美紀とこうしていれば、雄としての私が頭をもたげそうにはなるが、此処はキスだけで我慢。
とは思いながらも、休みな事を良い事に、美紀との悪戯キスは、暫くの間続いた。