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オネエ様の城
第3章 冷や汗
涼真は呆れた目で見つめる。

「相手に見つけんのも大変だもんなー。

せいぜい俺に見られないとこでやんな。

詰めが甘過ぎるんだよ。バーカ。」

…。くぅぅ~っ 恥ずかしすぎるっ!

何も言い返せないのこの悔しさ…

こんなとこ早くでていこ…っ…

梨央がトイレに行こうとすると涼真の部屋から

声が聞こえる。

「うん、明日4時ね♫

やだー照れるじゃないっ!

私もよっ。」

電話をきる。

見ちゃいけないもの見たような気がする。

「何か用?オナニスト」

「うっっ…(その呼び名はやめて…)

涼真でもそんな表情するんだなーって。」

「当然よ。好きな人なんだし。」

初めて見る涼真の笑った顔だった。

「黙ってればイケメンなのになー」

「おい、心の声、聞こえてるぞ。」

普段通りの涼真だった。

「すみません…」



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