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オネエ様の城
第5章 至近距離
しばらく二人はテレビを見ながら食べていたが

涼真が口を開いた。

「中学の頃からバンドしてたんだ。」

「えっ…そうなの…」

「仲良くなった奴にナキラがいたんだ。」

「中学のクラスメイトだったんだね…」

「あの頃は純粋に音楽が楽しかった。

好きなバンドのコピーしたりして。

同好会から軽音楽部にしたくてさ…」


メンバー内にはShellacのナキラがヴォーカルをしてい

た。

ギターが楽しくて毎日新鮮だったこと。

涼真は作詞をよく書いていたと。

当時からナキラは年上の彼女を連れており

大人びた顔をしていた。

だから急にナキラが涼真に告白してきた時は

驚いたそうだ。

始めは拒んでいたがバンド存続の為もあって

涼真はナキラからの愛を受け入れたのだった。



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