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オネエ様の城
第5章 至近距離
偶然にもライブハウスに来ていた
レコード会社の人の目に止まり
デビューまで決まった最中、shellacの1人が
クラブで暴力事件を起こした。
涼真もクラブ内に居て、止めに入って
何とかおさまった。
が、聞きつけた事務所から
デビューを白紙だと告げられた。
ナキラは歌唱力を買われshellacとしてデビュー。
今頃になって
涼真がデビュー直前まで書き溜めていた歌詞を
ナキラが無断で使用。
ナキラの曲として売れているのだ。
「ひどい話ね、
何で今頃になって作詞代もらわないと…」
「あの頃は著作権なんて深く考えてなかった。
お蔵入りにしてたからな。
付き合ってた頃にコピーして
持ち出されてたんだ。俺も悪いんだ。
昨日ナキラが40万持ってきたよ。腹立って返したけど
また音楽やろうって言ってきたんだ。」
「涼真はどうするの?」
「もう昔のあいつとは違うんだ。信用も失った。
純粋に音楽が、好きで歌っていた あの頃とは…」
「売れたってことは涼真に
まだ才能あるってことだよ。
何か別の形で音楽 出来たらいいのに。」
キョトンと涼真は梨央を見つめた。
「…お前 案外イイ奴なのね。」
「何よ、急に…」
レコード会社の人の目に止まり
デビューまで決まった最中、shellacの1人が
クラブで暴力事件を起こした。
涼真もクラブ内に居て、止めに入って
何とかおさまった。
が、聞きつけた事務所から
デビューを白紙だと告げられた。
ナキラは歌唱力を買われshellacとしてデビュー。
今頃になって
涼真がデビュー直前まで書き溜めていた歌詞を
ナキラが無断で使用。
ナキラの曲として売れているのだ。
「ひどい話ね、
何で今頃になって作詞代もらわないと…」
「あの頃は著作権なんて深く考えてなかった。
お蔵入りにしてたからな。
付き合ってた頃にコピーして
持ち出されてたんだ。俺も悪いんだ。
昨日ナキラが40万持ってきたよ。腹立って返したけど
また音楽やろうって言ってきたんだ。」
「涼真はどうするの?」
「もう昔のあいつとは違うんだ。信用も失った。
純粋に音楽が、好きで歌っていた あの頃とは…」
「売れたってことは涼真に
まだ才能あるってことだよ。
何か別の形で音楽 出来たらいいのに。」
キョトンと涼真は梨央を見つめた。
「…お前 案外イイ奴なのね。」
「何よ、急に…」