この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
告白の向こう側
第1章 告白の向こう側
「そうですよ。私は……男です」
けれど女性を愛せない────
「男しか好きになれない、同性愛者です」
今まで一度たりともうまく行かなかった告白────
ある者は気味悪がり、ある者はからかい、ある者は静かに遠ざかっていった────
「男から告白、なんて……」
やはり、今回も────
「気持ち悪いでしょうね」
あなたは、そんな顔をするんですね。
「私のことは解雇してもらって結構ですので」
「次は美人で胸の大きい秘書でも雇ってください」
私はぽつんと棒立ちする社長を残し、部屋をあとにした────────