この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第3章 目覚め
人助け…
そんな恩着せがましい行為だった。
おじさんならもっと自然に上手くやるはずだ。
僕はまだまだ未熟者だ。
倒れかけた女性をタクシーに乗せるまではよかった。
すぐに目覚めるだろう。そうしたら家に送り届ければいい。安易に考えていた。
でも、熱が上がり彼女は震えだし、熱性痙攣を起こし始めている。
呼吸も荒く肺に雑音が入っているのが聴診器を当てなくてもわかった。
声を掛けても起きる気配もない。
仕方なく自分の家に連れて帰るしかなかった。
ベッドに寝かせ、アイス枕をしたぐらいじゃ震えすら止まらない。
解熱剤を投与した。