この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第7章 退院
食器は届けてもらうことにして、ようやく食品売場に向かう。
今日の夕飯と明日の分の食材をまた一緒に選んでいった。
カートを僕が押して、木田さんはメニューを話ながら食材を選ぶ、些細なことだけど、二人で買い物する、いや、木田さんと一緒にいるのが楽しかった。
木田さんは仕事熱心で、あんなことがなければ、近づき難い女性だと勝手に印象付けていたけれど、とてもおとなしく遠慮深い女性だった。
帰り道はキラキラ光る川面に照らされる木田さんの顔を見ながら手を繋いで帰った。