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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第3章 目覚め
「どうぞ、先生…」
「失礼します。先生というのは止めて下さい。ここは病院じゃないし、僕のプライベートタイムですから…
篠宮と申します。」
「篠宮…さん…」
「はい、医者といってもカウンセリング、とくにホスピタルカウンセリングをしているんです。
あ、でも小児科医もできますから、点滴などはきちんとできますよ。」
すると彼女は黒い大きな瞳を更に大きくして驚いたあと微笑んだ。
やはり、あの娘にそっくりだ。
どこに驚き、何に微笑んだのかわからないが、相変わらず口下手な僕を優しく包み込む雰囲気まで彼女に似ていた。
「木田…木田陽子と申します。ご存知かもしれませんが、出版社の編集部に所属しています。
今週末まで入院が必要ですか?
仕事が…」