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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第5章 雨粒
創作に夢中になっているうちに、彼女は眠っていた。
穏やかに眠っているのでこのまま朝まで回復傾向にあればよいと願ったが、
日が落ちてから降り始めた雨と同様、彼女の容態も下降し始めた。
熱が上がり始め、苦しそうに咳き込む。
頓服の解熱剤にするか迷ったが、寝ているのを起こすより休ませてあげたくて、抗生剤の点滴を投与した。
薬の効きは良く、点滴が入れば熱は下がり始めるが、元々、栄養失調気味な彼女の体は抵抗力が落ちているのだろう。
入浴を勧めたのはまだ早かったと反省した。