この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第6章 雨粒ちゃん
氷嚢を置いて汗を拭い、木田さんが寝付くまで見届けた。
「篠宮さん、おはようございます。」
「あ、おはようございます。調子良くなったんですね。」
「はい。」
やはり寝不足がたたったのか、木田さんに起こされるまで寝てしまっていた。
「検温して良ければ点滴を外しましょうか。」
「はい、是非。」
無理させてはいないが、やはり良くなっている実感があった方が免疫力は高まる。
熱も7度以下なので約束通り点滴針を抜く。
身軽になった木田さんはとても嬉しそうに笑う。
この笑顔をずっと見ていたい。
患者としてでなく、一人の女性として木田さんを見ていた。