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secret 
第25章 逢いたい




凛said



日々の睡眠不足は移動の車内で賄う・・。



今日も私は移動の車内でマスクをしたまま目を閉じた。




あの日から結城ちゃんには会っていない。




ラインは何回かしたけど・・・。




あの日・・・久々に聞くあの人の話。



上原・・・淳。



もう逢わなくなって1年・・・。



一度目を開けると・・・そこはこの前結城ちゃんと撮影をした横浜・・・。



今日も天気がいい。



今日は食レポの仕事。



私はバックから胃薬を出し水を含み飲み込んだ。




「凛・・・調子悪いのか?」



隣に居たマネージャーの糸井さんが言う。




・・・・・・。



「いえ・・食レポ油モノが多いから・・・(笑)」



そう言うと糸井さんは携帯を弄りながら・・・



「暫く休みはない、体調は崩すなよ・・・」



はぁ・・・。



淳と逢わなくなったと同時に・・・事務所も移った私。



私にとって良い転機ではなかった。



「糸井さん・・・・」



糸井さんを見ず景色を眺めながら声を出した・・・。



「なに?」



・・・・・・・。



「・・・今日・・・・一人で帰ってもいいですか?」



・・・・・・。




「ダメだ・・・」




・・・・・・。




「友人が・・・横浜に居るんです。ちょっと会いたくて・・・」



今度は糸井さんの顔を見て言った。



糸井さんは面倒くさそうに私の方を見て・・・



「・・・はぁ・・・支障がない程度に・・・・金はあるのか?」



・・・・・・。




「大丈夫です・・・」



別に本当に友達がいるわけじゃない。




ただ・・・



少し糸井さんや仕事から離れたいって・・・そう思っただけ。



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