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第25章 逢いたい

涼said




18時・・・。



俺は横浜オフィスを出て慌てて駐車場に向かった。



今から向かって・・・道が混んでなけりゃ19時過ぎには着くか。



結城と箱根で待ち合わせをしていた。



昨夜結城にラインをし・・・



19時半くらいに箱根湯本駅・・・と・・・。


結城からは楽しみにしていると嬉しそうな返事が返ってきた。


あの大洗の日から結城を見かける事は無い。



あの日・・・淳と過ごした時の話を淳に聞かされた時・・・・分かっていたけど頭に血が上った。



結城にでもない・・・淳にでもない。



仕方ないと分かっていながら・・・淳を殴った俺。




女の事でここまで怒れるって初めて感じた感情。



昔の淳の気持ちが・・・少しわかった。



地下の駐車場を出てみなとみらいの街を走った。



18時過ぎ・・・今の時期はこの時間でもまだ人の顔が認識できるくらいまだ明るい。



信号待ちをしていた・・・・その時だった・・・。



？？？？？



俺の車の前の横断歩道をとぼとぼ一人で歩く女。



大きなマスクに帽子をかぶっていたが・・・



直ぐに分かった。



俺は直ぐに車を降りて・・・



「蓮見ッ！！！！」



声をかけると・・・その女はビックリした顔でこっちを見て・・



笑った。