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第1章 サイアクのハジマリ

エスカレーターのおっさんは偉い人だったみたいで、まわりの人間がおっさんの顔色を伺ってるのがわかる。

もしかしたら、私はやばい人にぶつかったのかも。

使用人らしき女性が玄関を開き、おっさんは中へ入っていく。

広くて、ばかみたいに高価そうな造りだと思った。

私も担いでた男に背中を押されて、玄関に入る。

その瞬間、目の前には信じられない光景があった。

一人だけ全裸の女の人が、土下座しながらおっさんを迎えてたんだよね。