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ものガたり
第1章 サイアクのハジマリ
仕事の帰りだった。
職場から近い百貨店に彼氏への誕生日プレゼントを買いに行った、はず。
買い物を済ませ、スマホをいじりながら下りのエスカレーターに乗ろうとした時、何かにぶつかった。
ぶつかった何かはそのままエスカレーターを転げ落ちていった。ガタガタと大げさな音をたてながら、一つ下のフロアに至るまで止まる事なく落ちていった。
やばい。
相手がどんな人か、どうなったとかどうでもいい。
とにかくめんどくさくなる前に逃げよう。そう思って立ち去った。