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年下の男の子
第3章 獲物選び
だんだんとスクロールする指が速くなってきたとき、俺はふとある書き込みのなにかに興味を引かれた。すごい勢いで上へ飛んでった画面を慌てて引き戻した。
なにか。
そんな一瞬で見られるのなんてタイトルの一部ぐらい。あとは、プロフ写真。
男はこーゆーとこで商品じゃないからだと思うけど、初期のまんまが多いみたい。あっても腹筋とかもっこりパンツとかまんまセックスアピール的なやつ。でなきゃ便所の鏡で撮った加工もなしのクソダサい写メ。
そーゆー俺はいつも商品やってるから、外したシルバーアクセ撮ってそっこー替えたけど。
で、その書き込みの人━━Uさんは写真が手マンの手だった。薬指小指曲げて、人差し指中指ゆるくカーブさせた右手。
それ認識した瞬間、こいつだ! って思った。急いでタイトル確認すると、3P相手の募集。
いいわ。これっきゃないわ。だって、自分の欲より相手の体いじって満足する男でしょ? こーゆーの鳴かせたいわ。
俺は一生懸命考えて、せいぜい相手好みのメッセを送った。
どうやらUさんもそのメッセで俺のことを気に入ってくれたらしく、始まる詳細な打ち合わせ。の中で、だんだんわかってくるUさんの性格とか。
快楽主義者で、すっげぇ気遣いと正義感に溢れてて女性は守るものでそれが男だって思ってて
つまりこれぞ理想のノンケって感じの男。
でもって年は40代で、飲食の店長だから日曜の夜でないと動けない。
40代かぁ。俺の周りの40代は若いから参考にならないかもだし実際どんなだろう。落とすだけならセックスよければどうにかなる気はするけど、見た目もさ。可愛いといいよなー、女みたいって意味じゃなくて、人として?
いろいろ想像した俺は、打ち合わせを済ますときには結論を出した。━━会ってみて無理そうだったらテキトーに女にハメてやってからクラブ行こっと。