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降っても照っても曇っても(くすくす姫後日談・その4.5)
第1章 妻の役目と、月のもの
「お召し替えをして髪を結われたら、ゆっくりなさいませ。旅支度も、調子を見ながら少しずつ致しましょうね」
月のものがやって来て、バンシルにそう言われて、頷いたあと。
着替え終わって、髪を結って貰っている最中に、姫は自分の不調に気がつきました。

「バンシル、なんか今日全然お腹空いてない…もしかして、何も食べられないかも」
スグリ姫は月のものの時、気持ちが悪かったり、お腹が痛かったりすることもあるのですが、今日はそこまでではありません。
ですが、どうもお腹が食べ物を受け付けない感じなのです。

「痛みとかご気分は、大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。この前ほどじゃないから。でも今日は、朝ご飯は遠慮しようかしら」
「それが宜しいかも知れませんね。皆様にはそうお伝えしておきましょう。あとで何か召し上がれそうなら、お持ちします。」

ありがとう、とバンシルに答えた姫は、朝食に行かなかったらサクナは心配するかしら、と思いました。
昨夜はサクナが大臣から話があると呼び出されたので、昨日の昼に会って以来、顔を合わせていませんでした。
ここ数日、一時的にあちらに出向く準備と、本格的に姫を迎える準備の為の話し合いが行われているらしく、昨夜以外でも会えない時間が増えていました。

そんなことを思い出していたら、急に姫の中に、淋しさと不安が湧いてきました。
最近会える時間が減っていることと月のものとは、全く関係有りません。月のものが始まったのは、今朝のことなのですから。
それは頭では分かっておりました…が。

(やっぱり、閨のお相手が出来ない間は、女は殿方にとっては用無しなのかしら)

月のものでどんよりしているせいか、姫の頭の中に、そんな半分見当違いの疑問が生まれて参りました。
そういう話も、レンブ妃の婚礼の際の宴席での、ご婦人方のお喋りで耳にしたことのうちのひとつです。
その時も意見が色々分かれてはいたのですが、経験の少ない姫には、どうしても過激な意見ばかりが印象深く残っています。

(出来ない時は、別のことで旦那様を気持ち良くさせるのが妻の役目、って言ってた方もいらしたわよね…)

髪を結って貰いながら、姫の頭の中は、「旦那様を気持ち良くさせる別のこと」という単語が、ぐるぐる回っておりました。
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