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妹の志保がスキモノの件
第1章 序章
ハァハァ…ハァハァ…ハァハァ…
「あと〜少〜し!」
トウゴは、バイク(自転車)を漕いでいる。町外れの城跡公園の登り坂。
後ろのギアをまた一段落とす。ガチャンと変速機が動きチェーンが上がる。べダルは軽くなるがスピードは落ちる。
落ちたスピードで転倒しないようにまた踏み込む。
時刻は夕方の6時近く。日は落ち始め街灯が自動的に点灯する。
街灯に照らされてトウゴの額の汗が光る。ついでにフレームにプリントされた白文字の[GIANT]の文字も光る。
この急勾配も終わりだ。ドロップのハンドルを深く握り視野は狭くなっている。
荒い呼吸の中、坂の上には一番星の金星が輝いている。
うりゃゃゃゃゃ
最後の踏み込みで坂を登りきる。
カラカラと無機質な機械音が響く。
一人で急勾配をバイクで登るのがトウゴの習慣だ。予備校とバイトが終わったら真っ直ぐ家にかえらずこんなことをしている。
理由なんてトウゴ本人にも分からない。
「あと〜少〜し!」
トウゴは、バイク(自転車)を漕いでいる。町外れの城跡公園の登り坂。
後ろのギアをまた一段落とす。ガチャンと変速機が動きチェーンが上がる。べダルは軽くなるがスピードは落ちる。
落ちたスピードで転倒しないようにまた踏み込む。
時刻は夕方の6時近く。日は落ち始め街灯が自動的に点灯する。
街灯に照らされてトウゴの額の汗が光る。ついでにフレームにプリントされた白文字の[GIANT]の文字も光る。
この急勾配も終わりだ。ドロップのハンドルを深く握り視野は狭くなっている。
荒い呼吸の中、坂の上には一番星の金星が輝いている。
うりゃゃゃゃゃ
最後の踏み込みで坂を登りきる。
カラカラと無機質な機械音が響く。
一人で急勾配をバイクで登るのがトウゴの習慣だ。予備校とバイトが終わったら真っ直ぐ家にかえらずこんなことをしている。
理由なんてトウゴ本人にも分からない。