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夢…獏の喰わぬ夢
第7章 現在
「…来年の誕生日よね。」
「そんな先の約束しちゃ駄目かな?」
「ううん…、素敵だけど、ずいぶん先で待ち遠しいなぁって、いつなの?」
「七夕、7月7日」
「へえ素敵ね。」
「君誕生日いつ?」
「へへっ、ちょっとお姉さんかな!7月4日」
「独立記念日?」
「そうね。」
「君は、何から独立するんだろう。夢の国の自由を宣言するのかな?」
「うん、そんなとこかなっ、来年のだもんね。待ちきれないなぁ」
「じゃあ、今年も一緒にお祝いしよう。」
「賛成!」
誕生日の約束をするためにこの店にきたつもりはなかったが、予想外にスムーズに話が進み、嬉しくなった。
食事が済んでデザートが出る。
「今からどこに行く?」
「公園に行かない?隅々まで探検しましょうよ。」
そう、彼女と二回訪れた公園、僕も中に入ったのは彼女とが初めてでよく知らなかった。
かなり広いので、「探検」にはもってこいの場所だ。
「そうだね。僕も探検したことないんだ。」