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夢…獏の喰わぬ夢
第8章 変化


バイトを突然決めたのは彼女がいない部屋に一人でいる時間がとても長いと思ったからだ。


予定どおりに動き、シャワーを浴びた。

今日彼女と浴びた。
昨日は彼女にここでさらけ出した。
それ以上彼女のことを考えいると反応してしまいそうだ。

逃げるように、風呂に飛び込んだ。

風呂もベッドもキッチンもテーブルもすべてが彼女がいた記憶へと繋がってしまうのだ。

諦めて刺激しないようにしながら、ゆっくりと風呂に浸かった。

彼女もこんな気持ちでいたらいいのに…。

「楽しかったんだ。
どうでもいい大学生活が楽しいものになったんだ」

声に出していった。


風呂をでて、ベッドにバタッと倒れ、携帯をチェックした。

何も連絡はなかった。

目覚ましをセットした途端に眠ってしまった。

目覚ましがなるまで一瞬だったように感じた。

スープを温めて飲む。体が温まる。
さすがに腹は空いていないので、サンドイッチをリュックに詰めてでる。

まだ空は暗い。
熟睡したし、彼女のスープを飲み、彼女の為に働くと思うと力が湧く。

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