この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夢…獏の喰わぬ夢
第8章 変化

彼女は察知して何か言いたそうな表情をしている。

お願いだから、静かにしてくれ、と念じた。

駅を出るとすぐさま彼女は、
「ねぇ、さっきやけに静かだったわね。何考えてた。」
と言いながら、腕を組んできた。

「あまりからかうと学校に行けなくなるぞ。」

「いいよ。どこか行こっか。」

瞳が悪戯そうに輝く。

「えっ?」

彼女が腕を放して前に進みクルッと振り向いて、
「嘘っ」
あの笑みをする。

「どれだけからかえば気が済むんだ?」

僕は彼女の手を取って繋いだ。

「いつでもずっと一緒にいられるんだもの。時間はたっぷりあるわよね。」

僕は、つい先ほど、店主の話を聞いて、いたって真面目に将来のことを考えていたのを忘れ、
彼女との甘い時間が永遠に続くことに思いを馳せた。

「何かいいことあったみたいね。
まず、悪い夢にはうなされなかったみたいね。」

そうだ。君の為に働く為に、早く眠り熟睡したから、
「そう、いいことが沢山あった。夢も見ないで眠ったと思うな。」

彼女に隠し事をするのは至難の業だ。

「ふうん。良かったね。」

あっという間にキャンパスについた。周りの目が気になり、手を離そうか迷った。
/177ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ