この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夢…獏の喰わぬ夢
第8章 変化

足元を見る、森も山も小さくなっている。手を離したら真っ逆様に落ちる。
とても不安になる。自分が飛べないからだろうか?
素晴らしい景色を楽しむ余裕はない。

彼女はずっと無言で上へと飛んでいく。どこへ行こうとしているのか。

雲に囲まれ始めた時、僕は彼女に訊いた。

「どこに行くの?君はどこに行こうとしているの?」

不安が大きくなり、揺れ始める。

彼女はしっかり飛んでいるのに、グラグラと揺れている。

「ねぇ、終わったよ?ねぇ。」

グラグラとしていたのは、彼女が僕を揺り動かして起こしていたのだ。

「どこに…」

僕は疲れて眠ってしまっていた。
寝ぼけたまま、夢の続きの言葉を口にした。

彼女が物珍しそうに僕を覗き込む。

「君が天使になっていた。空を自由に飛んでいたよ。」

彼女は少し困った顔をしている。

「ねぇ、教室よ、ここ、」

やっと意識がはっきりしてきた。

反対隣りの人が僕が出るのを待っていた。

「ごめんなさい。」

彼女が代わりに謝り、僕を引っ張った。

僕もようやく事態がわかり、急に恥ずかしくなった。

隣りの人にぺこりと頭を下げ、そそくさと教室を後にした。


/177ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ