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愛の調教バトル
第3章 調教前夜・男

そこでしばらく思案した結果、私は年齢制限を反古にして、とりあえず奴隷にすることを受け容れることにした。
しかし、奴隷にしたくないという気持ちは、以前として消えない。
そこでそのとき、脳裏に閃いたのが、
「調教はSとMとの真剣勝負の場だ、だからどちらかが無理と感じることがあれば、即主と奴隷の関係は即解消する」
という打開策だ。
これはつまり、あの子を奴隷にすることは避けたいという気持ちと、それに真っ向から対立する、あの子を奴隷にすることは避けられないという事態を、
あの子と私が調教において真剣勝負を行いその勝ち負けによって、
あの子が奴隷になるのを諦めるか、
私が近親相姦のタブーを破ってでも奴隷にすることを受け容れるかを、
決しようとするものだ。
だから調教してみて、あの子がもう無理と音をあげたらあの子の負けで、私の奴隷になることは諦めてもらう。
逆に、あの子に諦めさせるのは到底無理と私が感じたら私の負けで、私の奴隷にして本格的に調教する、ということになのだ。
この言葉を伝えると、あの子は嬉しそうにニッコリはしたけれども、緊張で身を震わせていた。
さて、初調教が明日に迫った今、過ぎし日の懐かしい体験が走馬灯のように、心をよぎる。
思えば、私の人生を大きく左右した二人の女性、その二人との出来事の延長として、あの子との出会いから今日に至るまでの経緯がある。
ここでしばし、その過ぎし日々を、振り返ってみるのも悪くないだろう。

