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イかせ屋…2
第2章 その男、絶倫につき…
私の部屋に戻り、買い物の荷物を片付ける。
「今夜の仕事は?」
「ないよ…。だから梓と居る。」
昌さんがゆっくりとシガリロに火を点ける。
部屋中にバニラのような甘い香りが漂い出す。
この香りで催眠術にかかったみたいにうっとりとしてしまう。
ほとんど条件反射的だと思う。
今夜はずっと居てくれる…。
胸が期待に膨らむ。
ああ…、やだ。
今から期待をするとか淫乱な女だよね?
でも、ブラジャーがキツいと感じるくらいに胸がパンパンに張って来る。
台所で夕食の準備中なのに…。
しっかりしなくっちゃ。
そう自分に言い聞かせて野菜を洗う。
火照る手に当たる水が気持ちいいとか思う。
「手伝おうか?」
「ひっ!?」
突然、耳元で声がするから思わず悲鳴を上げちゃった。
「どうした?」
私の悲鳴に心配をしてる声…。
ゆっくりと腰に手が回される。
ビクンッ…。
派手な反応を見せてしまう。
彼から、ふわりと甘い香りがするからだ。
この香りに身体が疼く…。
腰を抱えた手が当たる部分が熱くなる。
やばい…。
冷静になろうと必死…。
「もう、ご飯の用意が出来なくなるぅ…。」
冷静なつもりなのに甘えた声を出してる。
髪を少し分けてうなじにキスをされる。
「飯よりも先に梓を食べたい…。」
うなじから耳の下まで這う唇が囁く。
こういう時のテクニックは胸きゅん100%だから120点満点をあげたくなる。
「ダメだったらぁ…。」
言葉だけで拒否をしながら背中に感じる昌さんに甘えてもたれながら見上げる。
腰を抱えたまま私の顎に手を添えて優しいキスをしてくれる。
まずは唇を湿らせるようにして舌先で撫でて来る。