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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第14章 それは秘密では有りません
「……なんで俺に聞くんだコラ……お前の馴染みの店に行けや、このエロ猿野郎……」
「そんなもん、有りやせんもん。」
俺の答えに、何故だか魔王が一瞬で消えた。
「はぁ?お前、今まで付き合ってた女が居たのか?全っ然、分からなかったぞ」
「居た訳ねーじゃねぇですか。お嬢様のお相手だけで、毎日精一杯でしたしねー」
「……商売女は、知らねえって言ったな?」
「へえ」
「素人の女とも、付き合ってねぇのか?」
「そーですよ」
「……お前、どこのどういう女を知ってんだ?」
「どこの女もここの女も知らねーから、聞いてんでしょーが」
「はぁあああ?!お前っ、何言って」
「そんな暇ぁ、有りやせんでしたし……そもそも、お仕えするお嬢様がヤッてねー事を、俺が先にヤッちまう訳にゃあ、いかねーじゃねーですか」
サクナ様は驚き過ぎて、顎が外れそうなほど口が開きっ放しになった。
もしもし?そんな、驚く様な事ですか?
「お前、恐ろしいな……すっかり騙されたぞ……」
「なんにも騙しちゃねーですよ?別に、秘密にしてた訳でも有りやせんし」
全然秘密じゃ無ぇですよ?今まで誰にも聞かれなかっただけだ。
そんでもって、勝手に、お盛んなエロ猿だと思われてただけ……って酷ぇな、世間様から見た俺w
「なんで、それで、そんな下ネタ野郎になんだよ……」
「下ネタと女と寝た事有るかってなぁ、関係ねーでしょうが。……お嬢様の初夜に自分の半生をしんみりと振り返りつつ、優しく慰めてくれるおっぱいデカい女と寝るのが、俺の長年の夢なんで」
せっかくだから、おっぱいデカい女が良いやねー。抱いてる間に誰かを思い出す事もねーでしょうし、疚しい気持ちにもなんねーでしょうよ……大きさ全然違いやすからwww
「……お前……そりゃ……相当、歪んでんぞ……」
「放っといて下せえ」
サクナ様は驚きながらも、スグリ様にゃあ絶対内緒だと念を押しつつ、おっぱいデカい女が揃う良さげな店を教えてくれた。やっぱり、前々からおっぱい派だったんですねwウサギにゃ絶対言わねーですからねwww
今日頂いた金ぁ、そん時に使っちまうかねー。二重の意味で、良い思い出にならぁねw
着々と、その日は近付いた。
その日ってなぁ、つまり。
お嬢様の婚約と初夜が来て、
俺が首になり、
おっぱいデカい女の店で慰めて貰う日が、やって来た。