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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第16章 用法用量は大切です
「酷いわ、ビスカスっ……!」
「!!」
「私っ、私だけが、お酒を口に入れたまんまであなたをくちゅくちゅしちゃった悪い妻だって、あなたの居ない間ずっと、反省してたのにっ……!」
「?!」
「なのに、私に黙って、私の事も、あなたがお酒でくちゅくちゅしちゃってたなんてっ……!」
「!?」
……………………。
大穴が来た。
予想外だった。
スグリ様でも無理矢理避けた酒絡みの下ネタに、俺のリュリュぁ頭っからまともに突っ込みやがりなすった……!!
や、分かってねぇのか?!
分かってねぇだろ!?
分かってねーかもですけども、今、さり気なくすげー事おっしゃいやがってらっしゃいやしたんですぜ!?
……だけど。
なんなんだよ、「くちゅくちゅ」ってっ!!
リュリュが酒を可愛いお口に入れたまんまで俺をくちゅくちゅしちまって、俺に酒でくちゅくちゅされちまったって……っ!?!?
(ピーッ)て入れる気も起きねーよ、「くちゅくちゅ」!!なんだよ、下ネタまで、可愛過ぎかよ……!!
たった六文字なのにすげぇ破壊力だな、「くちゅくちゅ」……!
……や。いやいやいや。
落ち着け、俺。
いいか、くちゅくちゅは、単なる音だ。
洗濯だって、うがいだって、干し果物食う時だってそういう音がすらぁね、くちゅくちゅってな………
………あああああダメだやべーですもう他の事が考えられねー……!!
勘弁して下せえ……くちゅくちゅでおっ立てたりしたら、俺ぁ本物の変態ですぜ……!!
「ロゼ、泣かないで……」
「お姉様っ……」
……はっ。
俺がくちゅくちゅで苦悩していたら、嫁二人が目の前で抱き合って涙ぐんでいた。