この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
SSS
第7章 海の中のそのタダ中で
レオンもとりあえずそれらしく返していると、続いてクリスの後ろからミゲルが現れた
隠そうとした相手が無意味だった
リリアはまだ座り込んだままだし、この二人は上がる前から彼らの状況を予測出来ないほど鈍くもなければ付き合いも浅くない
「……ハァ」
賭けの終了に三人が同時にため息を吐いた
「……クリス」
「ああ?」
「やはり私はリリアと共に寝る」
同じことを求めたところで、普通は受け入れられるものではない
「……好きにしろ」
「船尾で騒いだらただじゃ済まさないがな」
だがこの真っ直ぐな眸には抗えないことも、二人はよく分かっているのだった–––
完