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SSS
第3章 三つの卵

「……つまらないな」
「ああ、簡単すぎてつまらなそうだ」
「……」
そういう意味で言ったのではないのだが。
兄の勘違いにも無関心なシャルルは何も言わない
「やってみると意外と難しいものですよ。ああそれと、今回良く出来た方にはお父上からご褒美があるそうです」
「なに! それは本当か!?」
「私も父上に褒めていただけるよう頑張る!」
俄然乗り気になった王子たちを召使いは微笑ましそうに見ている
「シャルル様は?」
「……え?」
「やはりやめておきますか?」
「…やる。父上が見てくださるのなら……」
どんな子供も、親の関心は欲しいものだ
「ではご用意ができましたので、こちらへ」
三人は庭に案内されると、そこには既に大勢の貴族が集まっていた
好奇心を剥き出しにした彼らに顔を顰めたのは、なにもシャルルだけではない

