この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
SSS
第5章 叶えられた願い



街は光と音と人々で溢れかえっていた

カップルと子供たちと–––店を覗けば、サンタクロースの姿まである



「……」



男は白い息を吐き出しながらその様子を珍しそうに眺めていた

手袋を嵌めていない両手は黒いコートの奥深くまで突っ込まれている

冷たい風が男の短い黒髪を揺らすが、彼はほとんど気にも留めていないようだった



「……あの」



代わりに寒そうに身を縮めた女子高生二人が声を掛ける

夜中からは降雪の予報もあるのに、ミニスカートを履くなんて馬鹿馬鹿しい

もしくはそれが規則に従ってのことならば哀れで、滑稽だ



「……えっ、と」



そんな心の嗤いを読み取ったのか、話しかけた方は少し言い淀んでしまった



「なんだ」



男が先を促す



「麗夜様……ですよね?」

「それが?」



やっぱり、と二人は目を輝かせた



「こんなところでどうしたんですか? もしかして、彼女さんと待ち合わせ?」


/116ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ