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SSS
第7章 海の中のそのタダ中で
アッハハハ…
満天の星空と、それを完璧に映すほど真っ暗な海の真ん中
小さな光とそれに不釣り合いな大きな笑い声が聞くもののないその世界に響き渡っていた
「……今日はまた一段と盛り上がってるのね」
–––否、唯一そのすぐ近くで彼らの中に入れずにいるリリアだけが、男たちの濁声にため息をついていた
別に仲間に入りたいわけではない
が、必要以上に引き離されるのも寂しい
それにはれっきとしたわけがあるのだが–––
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クリストフは大きな腹を揺らしながら(揺れているのは波のせいなのだが)リリアたちの方に歩いてきた
「みんな、女が乗っても何の問題もないってさ。むしろ大歓迎だそうだ」
「受け入れてもらえるのはありがたいが、あまり喜ばれても心配だな…」
失礼なことを言い出すレオンをリリアが肘で小突く