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変態センセイの愛人
第1章 久しぶりの恋
恥ずかしがっている私を慰めるように微笑みを向けてきた北大路さんは名刺を置いて帰って行った。
ドアがゆっくりと閉まってから力が抜ける。
やっぱり、疲れてなんかいなかった……。
今まで派手な男がタイプだったから第一印象はそう思わなかったけど、よく考えればカッコ良かった。優しいし、頭良さそうだし、雰囲気も好き。
修理してもらっている時は何とも思わなかったけど一人になってから、失っていたあの気持ちがじわじわと湧き上がってくる。
胸が躍り、なんだか楽しくなってきた。
これは、きっと恋だ。
北大路さんか……。
また会いたい。会って声を聞きたい。
恋は狙ってできるようなものではない。
だからこそ、久しぶりにしたこの恋を大切にしたい。
そして今度こそ結婚までいけるような恋愛をするんだと私は意気込んでいた。