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変態センセイの愛人
第8章 指輪
すると目を大きく見開いて驚いているようだった。
その原因が私の馬鹿力なのか、諦めからなのかは分からない。
「あっ…、愛人でいいから!私はこれからも北大路さんの愛人でいいから今までの関係でいさせて!」
「え……?愛人?」
「まだ離婚したことを受け入れられないんだからそう言う事でしょ。……前の奥さんを諦められなくてもいい!指輪だって外さなくていいからっ……!
…っ、お願いだから別れるなんて言わないでぇー……」
私は好きにならない方がいい年下の男に縋る情けない年上の女だ。
しかも顔をぐしゃぐしゃにして泣きながら、鼻水までだらだら垂らしている。
可愛い女の子のように泣けていない。