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本の夢…
第4章 癖になる宿題
放課後の図書館…。
静かに勉強をする。
5時になるまでは真面目にする。
やっと5時になると先生が図書館の鍵を掛ける。
30分しか2人だけの時間がない。
鍵を閉めた先生に私から飛び付いた。
「こらっ…、図書館で暴れたらダメだ。」
先生がメガネを外す。
私から先生の顔を引き寄せる。
熱いキス…。
溶けそうなキス…。
「夢…、そんなに激しい事をされたら僕が我慢を出来なくなる。」
先生がしかめっ面をした。
「だって、先生ぇ…。」
「どうかした?」
「先生が大好きなの。」
「僕も夢が大好きです…。夢は可愛いから誰にも渡すつもりはないよ。」
そう言った先生がまたキスをしてくれる。
「宿題はもうやったの?」
「宿題って…。」
「夢はもうあの本の内容の真似をした?」
顔が熱くなった。
こっくりと小さく頷いた。
「癖になったら怒るよ。」
先生が眉をひそめる。
「ならないもん。」
先生が顔中にキスをしてくれる。
「ああ、もう5時半…、夢と離れるのが一番辛い時間だ。」
先生が寂しそうに笑った。
「帰りたくない。」
「金曜日までの我慢だ。僕だって夢と離れたくないんだからね。」
いっぱいキスをしてくれる先生。
金曜日まで毎日、毎日先生とキスをした。
金曜日に担任の先生に呼び止められた。
「上垣さん…、最近は頑張ってるわね。この調子で学期末テストを頑張ったらクラスアップが狙えるわよ。」
担任の先生が嬉しそうに言う。
クラスアップ…。
うちの学校は成績順でクラスが決まる。
10クラスの私は8組。
三流大学か専門学校しか行けないクラス。
クラスアップすれば二流大学かもしれないけれど推薦を受けれる可能性が出て来る。
「図書館で頑張ってます。」
「そう、そのまま頑張りなさい。」
初めて褒めて貰えた。