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本の夢…
第6章 初めてのデート
毎日がラブラブで毎日が幸せ…。
ばかりな訳じゃなく、定期テストの一週間が始まった。
テスト前は図書館に行けるけれどテスト期間中は図書館に行けない。
『頑張れ!』
携帯に先生がメッセージをくれる。
だから頑張ると決めて勉強に集中をした。
テストが終わった。
バレンタインデーだ。
凄く迷った。
うちの学校はチョコレートを持って来る事を禁止している。
持って来たのがバレたら凄く厳しい罰則を受ける。
携帯も学校に持って来ちゃいけない学校。
携帯を持って来たのがバレたら停学処分までになる。
チョコレートも見つかったらその覚悟をしなさいと担任の先生が言った。
先生にチョコレートを渡したいと思うのに…。
彼氏が居る子は学校が終わってから渡すとか言っている。
私は学校が終わったら渡せない。
鞄の一番下に小さなチョコレートを入れた。
バレたらどうしよう?
1日中、それが気になって授業に集中が出来なかった。
放課後に担任の先生に呼ばれた。
チョコレートがバレたのかと泣きそうになった。
「上垣さん…、凄いわよ。クラスアップが確定したわ。今回のテストで上垣さんの平均点が20点も上がったから、順位が150番も上がったのよ。」
先生がとても嬉しそうな顔をしてくれる。
「ありがとうございます。」
私も嬉しかった。
「今日も図書館?」
「はい。」
「この調子で頑張ってね。」
担任の先生は私の図書館通いを応援してくれた。
先生がちゃんと学校の勉強をしなさいと言った意味がわかった。
私がちゃんと頑張ったら誰も私の図書館通いを反対なんかしないんだと思った。