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本の夢…
第6章 初めてのデート



先生が


「まずは食事。夢は何を食べたい?」


と聞いて来る。


「ご飯を食べれるの?」

「安物のご飯しかないけれど、ピザとかスパゲティーとかあるよ。」


サンドイッチとオムライスを先生が頼んだ。

カラオケもゲームもある。

先生が部屋の壁に付いている自動販売機にお金を入れて何かを買った。


「バレンタインデーのお返し。」


自動販売機で買った白い箱を先生が私に投げて来た。

先生の初めてのプレゼント?

ちょっとドキドキとして嬉しくて箱を開けた。

中から小さな卵が出て来た。

卵にはコードとリモコンが付いている。


「先生…。」

「それがローター…、夢が欲しがってたやつ。」

「欲しくないもん!」

「嘘だ。欲しがってた。」

「欲しくない!」


笑って先生と喧嘩をする。

ご飯が来た。

私は恥ずかしいから隠れた。

先生がモーテルの人からご飯を貰ってお金を払っていた。

ご飯を食べなから先生と話をする。


「3年生はクラスアップするの。」

「良かったね。今まで以上に勉強を頑張らないといけないよ。」

「先生の為に頑張るよ。」

「夢は将来は何になりたいの?」

「将来は…。」


先生のお嫁さん…。

恥ずかしくて言えなかった。


「本の先生。先生みたいな本の先生になる。」


大学に行く目標を先生と決めた。


「夢が大人になった。」


ご飯を食べ終わった先生がキスをしてくれる。

先生が居てくれたからだよ。

自分の将来に向けて歩き出した自分に嬉しかった。

先生がそばに居てくれるのが嬉しかった。


「先生…、大好き。」


先生がキスをしながら私をピンク色のベッドに寝かせた。


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