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本の夢…
第7章 打ち砕かれた夢
おじさんの手がいつの間にか私の胸にあった。
「おっぱいは小さいね…。」
シャツの上からむにゅむにゅと揉まれる。
気持ち悪いと思った。
でも、大人になって割り切れば3万だと思う。
身体が気持ち悪さに鳥肌を立ててビクンと動く。
「小さいけれど感度がいいんだ。感じやすい子は割り切りもしやすいからいいね。気持ち良ければなんでもいいって子が多い。」
お酒臭い匂いを出しておじさんが話を続ける。
気持ち悪い…。
それしか感じないのに、先生の時みたいに気持ち良くとかなるの?
「そろそろ、行こうか?」
おじさんがそう言う。
「どこに?」
「ホテル。それとも、ここで誰かに見られるかもしれないと思いながらやる方が興奮をするの?」
おじさんのお酒臭い顔が私の顔に近付いて来る。
嫌だ!
やっぱり、こんなの嫌だ!
そう思って、おじさんから逃げようとしたのに、おじさんの手が私の腕を凄い力で握っているから逃げられない。
嫌だ…、怖い…。
大人になったつもりだったけれど大人の割り切りなんか無理だと思う。
助けて…。
「すみません、その子を離してもらえますか?」
先生の声がする。
「先生っ!」
私がそう叫ぶとおじさんが手を離す。
先生の胸に向かって飛び込んでいた。
「先生?」
おじさんが聞いて来る。
「この子の学校教員です。」
「その子がここで泣いていたから付き添ってやっていただけだよ。誰かに襲われたら可哀想だからね。」
「ありがとうございます。進路の事で保護者と揉めて家を飛び出したみたいですので、担任や私が探していたところなのです。学校に連れて帰りますので、これで失礼致します。」
先生はおじさんにそう言うと私を連れてバラ園から立ち去っていた。