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恋愛成就のおまじない【短編】
第5章 おまじないの効果は?



 「あーあ…大洪水」


 まだ呼吸が整っていないうちに繋がったまま抱き上げられて唇に軽くキスされる。


 「???」


 きょとんとするあたしに大河くんはしてやったりという顔。


 「今日のは特大のハートだな」

 
 大河くんの視線の先を追うと、お尻が濡れるほど伝った愛液で机に描かれた模様が月明かりにぼんやりと浮かび上がっている。


 「おまじない効果、絶大じゃね?」


 そう言って笑うけれど、あたしは表情を曇らせる。


 「恋は叶ってないもん…」


 だってこんな関係、セフレ…以下だし。

 身体だけ繋がっても意味が無い。
 

 「そうかな?」


 首を傾げる大河くんに


 「そうでしょ?だって大河くんはあたしのこと好きじゃないんだもん」
  

 「へー…遙は俺がそういう男だと思ってるんだ」



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