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島人物語
第5章 女の存在

「もう別れたいって言ってるんだから話すことないでしょッ??優樹君だって今のままじゃダメだって分からないッ??」
つい感情的になって声を上げてしまった・・・。
でも女は少し笑って服を着ながら・・・。
「あーー・・あのガキねー・・・」
ガキ??
「直ぐ泣くし、なつかないし・・・可愛くない・・・。」
・・・・・・。
「何度もこんな子居なきゃいいのにって思ったわッ!!」
ッッッ?!
「早く出てって!!優樹君はとってもいい子よ!!利口だから人をちゃんと見てるのよッ!」
もう早く出て行ってほしい・・・。
イライラする。
女はベットから降り・・・。
「ったく・・そういう仲間とかも面倒くさい!放っといてほしい!」
下着姿でそう言った・・・。
・・・・・。
「いい?薬やるのは口出ししない!でも一樹を巻き込まないで!また一樹に近づいたら警察に言うから!!」
「はっ?!・・そんなことしたら一樹だって警察に捕まるんだからねッ!」
何この女。
「別に構わない、アンタが一樹にもう近づかなきゃいいだけでしょ?・・・早く出てって!出て行かないならそのみっともない姿で追い出すわよ!」
すると・・慌ててスカートを履き荷物を持った。
女は悔しそうな顔で私を睨んできた・・。
「もう・・一樹に近づかないで、私達にも・・・優樹君にも!!」
もう・・・。
関わらないで・・・。
女はフラフラした足取りで寝室を出て・・・。
一回涼の方を見て・・・。
逃げる様にして部屋を出て行った・・・。

