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島人物語
第10章 不安要素

涼said
「・・・そんなこと・・ないよ・・信用してる・・・。」
結城はこっちを見ない。
「してないだろ??疑ってる・・・」
俺もついムキになってしまった・・・。
「・・・疑ってない・・・」
「・・・・なぁ、・・・こっち見て??」
結城は少し歯を食いしばって下を向いてしまった・・。
「・・・なんで疑うの??・・・」
やべ・・・。
つい・・・きつい口調で言ってしまった・・・。
怖がってる・・・・。
ヤバイヤバイヤバイヤバイ・・・・・・・・・・
こっち見ないし・・・・。
俺・・・今泣かれたら・・・・・
すると・・・結城の目から・・ちっちゃい涙がポロッと・・・溢れた・・・。
・・・・ヤバイ・・・泣かせてしまった~ッ!
そんなつもりじゃなかったのにっ・・・わわわわ・・
「結城・・・ごめんっ・・ちょっと大声出しちゃって・・・」
結城は下を向いたまま首を横に振りながら何も言わない・・・。
「・・・な、・・・何かお前が気になることがあったんだろ??・・・言って??俺バカだからさ、言われないとわかんねーよ・・・。」
「・・・・・襟に・・・」
「・・・襟??・・」
「口紅・・・・付いてたから・・・・」
・・・・・口紅っ??・・・・
「・・・俺の服??・・・」
「・・・きっと・・ぶつかったのかなーって・・・思ってて・・でも女の子が一昨日いたって思わなかったから・・・・」
「・・・・何で襟なんか・・・・」
襟に・・・口紅・・・????

