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島人物語  
第11章 オープン!!



「ねーねー・・結城ちゃん(笑)今夜って空いてない??」


カウンターの向こうから肘をついてお酒を飲みながら聞いてくるのは・・・


最近よく来る大吾・・。


私より年下の・・(笑)23歳・・・。


「あーー・・彼に怒られちゃうから・・(笑)そういうのはダメー・・・」


軽く聞き流すようにしている・・・。


キッパリ言い過ぎると・・・お客が離れていく・・・・


「彼氏ってさ、夜遊びNGなの??(笑)」


「そういう訳じゃないけど・・・家のこともやりたいし・・(笑)もうそんな夜遊びする年じゃないもん・・・」


私はおつまみを出しながら言った。


「えーー??・・・家事ったって・・・彼氏にやらせりゃいいじゃん(笑)遊びに行こ??」


「ダメー・・・(笑)捨てられちゃうでしょ??」



こういう時は直ぐに一樹に合図して裏に逃げた・・・。



・・・・疲れる・・・・(笑)


「うちの看板娘・・・口説きすぎないでねー(笑)」


一樹は笑ってお酒を出す。



「(笑)(笑)・・・あんな可愛い子よく見つけたねー??どこから連れてきたんっすか??」


「東京の子だよ(笑)・・・俺・・結城ちゃんの彼氏と友達だし・・一緒に帰ってきたんだよ(笑)」


「へぇー・・・彼氏ってこっちの人なんだーー・・」


・・・・ここで涼の名前を出すか出さないかは相手を見て決めていた・・・。(笑)


大体涼の名を皆知っていたから・・・・。




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