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島人物語  
第12章 狙いは・・・・。




「・・・涼・・・・」


「・・・遅くなって済まなかった・・・」


「・・・・少しいいか???」


大和の顔が少し強ばってる・・・何かあったのか・・・


俺は一階の診察室にその女の先生と3人で入っていった・・・。



「・・・・涼・・・・」


「・・・何・・・何かあったか??」


「・・・いや・・・この人は・・俺と大学が一緒だった仲間さん・・いま産婦人科医をしてる・・・」


「・・・こんばんは・・・(笑)」

「すいません・・・こんな時間なのに・・・」


俺は頭を下げた・・・



「・・・で??・・・」

「・・・彼女・・・外傷はほとんどありません・・・(笑)・・・内部も・・少し傷があったけど・・問題はなさそう・・・ただ・・・精神的ショックが大きくて・・」


「・・・涼・・・しばらく仕事・・休めるか??」


大和が言った。


「・・あぁ・・達也が代わりに出てくれることになった・・・。」


「・・・そうか・・・(笑)・・・」



「・・・あなたの名前を呪文のように唱えてる・・・ずっと・・・」



グッと・・胸が鷲掴みされた気分だった・・・・。



「・・・暫くそばに行きます・・・」


俺は病室を出て・・・直ぐに2階に上がった・・・。



結城の部屋を開けると・・・ベットを起こし・・・窓の方を眺めてた結城が俺の方を見た・・・。



「・・・・結城・・・・」



蒼太はその横で・・結城の手を握っていた・・・。



ゆっくり近づくと・・・結城の顔が少し綻んだ・・・・



蒼太は俺の肩を叩いて一旦病室を出て行った・・・。




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