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島人物語
第12章 狙いは・・・・。

俺は結城の横に座って・・・そっと顔を撫でた・・・・。
いつ見ても可愛い顔だ・・・・こんな時もそう思っちまう・・・。
「結城・・・・」
頬から・・・顎・・首筋を触った・・・・
結城は・・少し・・・・ビクッとさせながら・・・・俺を見つめた・・・・
「・・・涼・・・・・涼・・・」
ブツブツと・・・・呪文のように言い出した・・・・。
「・・・んーー・・・・」
「・・・・涼・・・・」
「・・・結城・・・」
「・・・涼・・・」
「・・・結城??・・・・」
ポロッと・・・涙がこぼれて・・・俺の手に涙が付いた・・・。
俺は・・靴を脱いで結城の隣に座って・・・ギュッと抱きしめた・・・・。
震えた肩を抱きしめて・・髪を撫でた・・・・
優しく・・・キス・・・・もっと・・・欲しい・・結城が欲しい・・・
結城は子供みたいに俺の胸に顔を付け・・・直ぐに俺の脚に自分の脚を絡ませてくる・・・・。
「・・・結城・・・・悪かった・・・・結城・・・」
結城の暖かい体が・・・その・・涙が・・・顔が・・声が・・・すべてが愛しい・・・
「・・・涼・・・・助けてくれて・・・・・ありがとう・・・」
ギュッと・・・俺の心を鷲掴みする・・その声と言葉・・・
いや・・・間に合わなかった・・・・。

