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島人物語
第13章 余命宣告

「え・・・・・。」
私は言葉を失った。
隣にいた涼も息を飲んだ。
美佳の口から出たのは・・・。
子宮癌の宣告を受けたと・・・・。
他の場所にも転移していて手術は出来ないと言われた・・・。
そういう報告だった。
・・・・・・。
頭が真っ白になった。
でも・・・美佳はあっけらかんとしていて・・・。
まるで他人事のように・・・。
「生きてりゃいつか死ぬのよね(笑)・・・それがちょっと早かったかなって感じ(笑)」
そう言った・・・。
私は・・・。
何も言えなかった。
テーブルの下でギュッとこぶしを握って・・・・。
何も考えられなかった。
「一樹には言った?」
・・・・・・。
沈黙を破ったのは
涼の一言だった。
美佳は私と涼の顔を見て・・・・。
首を横に振った。
「一樹に今更言っても・・・・」
・・・・・・。
「嫌な気分にさせてしまうだけでしょ???(笑)」
・・・・そんな事・・・・・。
「でもね・・・(笑)」
・・・・・・。
「逢いたいの・・・。」

